A.D.O. ( “THE DAY” Director、フリーランスの編集者・ライター・ディレクター )

2014/01/29
by up cycle

【暮らしがちょっとウレシくなる日常を】

インタビュー/写真 福井香菜子>(カメラ PENTAX 67

 

FEATURES】第6回目は、20135月に創刊した  "「かっこいい」ってなんだろう「豊かに生きる」ってなに? を本気で考えるライフスタイルマガジンTHE DAY」のディレクター、A.D.O.さんに登場していただきました!昨年発売した「THE  DAY 11月号のWinter Issue にて、アメリカ・バーモン州のバーリントンという街の特集の中でアップサイクルについて書かれていたため、現地に取材に行かれたというA.D.O.さんに、バーリントンに根付くアップサイクル、またご自身が創刊した雑誌「THE DAY」 のこだわりについて伺いました。(by スタッフ)

 

 

 

 

[THE DAY]という雑誌がある。コンビニでも買うことのできる手軽さ、でも単 なる大衆誌ではないこだわり。ファッション紙?のようだけれどアイテムがカタロ グのように並んでるわけではない。なんだか面白いことをしていそうなお兄さんた ちがラフにみんなでワイワイやっている感じ。この本を手がける A.D.O. さんは、大手雑誌のエディトリアルをやりながら、本のあり方やファッション誌について考えて来た。「モデルがコレクションを着て、 ショーに出て、というモードの世界も、ファッションの文化を動かしているひとつなんだけれど、自分にとってのファッションって身近でリアルなもの。 雑誌に載ってる服をそのまま着て‘おしゃれです’っていう考え方はちょっと大丈夫 かな?って思ってしまうし、もっと1人1人に合う服があるんじゃないかと思っ ています。男の子は特に、顔が良いとかスタイルが良いから服が似合うってわけ じゃない。やっぱり中身が大切かなあと。内面が豊かな人は、“なんかいい感じ”が外見に出てくるもの。自分自身もそういう男の子になりたいと思って生きているし、 そういう人達が街にもっと増えると良いなと思っています」そう語る通り[THE DAY]のファッションページは、例えばコートはダッフルか チェスターのみ。ニットはクルーネックでざっくり。決して服が主役ではなく、 着る人、着こなし方の個性が出るようなラインナップが並ぶ。

 

 

UPCYCLE との出会い BURLINGTON

photography ADO

[THE DAY]で、スノーボードブランド[BURTON]の本拠地があるバーモント州 のバーリントンという街に行った時に、出会った[UPCYCLE]という概念。26歳の若いカップルが始めたヴィンテージショップ。貨物のコンテナをぶち抜いた巨大な店内には、家具、アートピース、古着、ジュエリーやステーショナリーが小気味よく並んでいる。「この街の人たちには古い物を大切にする気風があってね」。彼らの口から耳慣れない言葉を聞いた。アップサイクル「今なりの価値観を加えて作り直すんだ」。リサイクルではなくアップサイク50年代の鉄道貨物で使われていたブリキの大きな缶を半分に切断し、棚板と合わせて本棚に。地元の彫刻家が自由に彫ったテーブルが、唯一無二のピースに生まれ変わる。この概念は20代、30代の若い世代に広がっていて、自転車づくりやデザイン、お店づくりなど至るところに散りばめられていた。彼らは積極的にポートランドやブルックリンに出かけ、遊ぶ。肌で感じたセンスを自分たちが住む街の空気でブレンドする。それがバーリントンを流れる血液になっていく。』([THE DAY]本誌より) 

「アメリカの大量生産、大量消費の裏で、若い世代が街を愛しながら、良い感 じに古いものと付き合い、自分たちによって価値を与えている。それが力が入り すぎてなくて、ファッショナブルで、地に足がついた形で自然な循環をしているんだ」

photography ADO

 

【日本での UPCYCLE

 

バーリントンの街で UPCYCLE を体験して来た A.D.O. さんに、日本の UPCYCLE について聞いてみた。「再利用、リサイクルという言葉同様に、UPCYCLE の考え方としては認知されているけれど、“どんくさい”“びんぼうくさい”というイメージ がまだあると思う。大切なのは、どんな手法で表現できるの か。UPCYCLE の考え方は世界共通で、素材もある。それをいい感じに するのはフィルター次第でその底上げが大事だと思います。作る人や、打ち出し て行く人たちが豊かになること。何も無いところからヒラメキが出てくるわけじゃない。心が動 いたものの蓄積だと思うから。それは、UPCYCLE だけの話だけじゃなくて、いろんな物事を発信していく上で必要な事だと思います。自 分にも常に言い聞かせてますね」

 

 

THE DAY をひとつの人格として考えること。コミュニティのちから。】

 

 

web やイベント、ブース出展など、[THE DAY]の活動は、誌面だけにとどまらな い。「“THE DAY ”という1人の人格が世の中とのコ ミュニケーションを考えていくって感じ。根っこにある想いは変わることなく、雑誌なら雑誌の、web なら web 、その“場”にもっとも最適なコミュニケーションを模索していきたいと思っています。日常があって、生活があって、 その中で何が豊かなのか。ものごとの価値が ちょっと違って見えるような気づきとか、ちょっと明日が楽しみになるとか。そうして暮らしていけることが一番のしあわせなんじゃない かって思います」これからは、地方とも関わってものづくりをしていきたいというA.D.O. さんが手がける THE DAY は、“こっちは楽しいよ”と 日々を1歩踏み出すワクワクをそっと教えてくれる。

 

 

A.D.O. ( “THE DAY” Director )

 

フリーランスの編集者・ライター・ディレクター、「THE DAYディレクターとして活動中。雑誌をはじめ、広告やカタログ、webなどのディレクションも手がける。また ミュージシャンとしてバンド SUNABA の Vo&G をつとめ 2012 年 1 月 16 日よりソロ活動を開始。 人生一度きり、の想いを掲げ、 自らのお尻を叩きながら前へ前へ。鹿児島出身目黒区在住。

 

THE DAY ホームページ

コラム「日々murmur

 
 
 

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