Bubb (bubb vibrations代表)

2013/10/21
by up cycle

【落ちてるもの使われなくなったもの】を【拾って作り変える】から始まった。そこが物作りの原点。

 

FEATURES題一回目の職人さんはbubb vibrations代表Bubb(バブ)さんです。UPCYCLE MARKETを立ち上げるにあたって、一番最初に相談した方がBubbさんである。廃材を使ってオリジナルの家具を展開をして行きたいと相談した所、心良く力を貸していただけることとなり、Bubbさんの周りの強力な職人さん達の作品を展開して行く事になりました。今回はそんなBubbさんとは、どのような人物なのかご紹介させていただきます。朝霧高原での撮影、後日、東京でインタビューをしました。

                                                                                                             (インタビュー 福井香菜子)

 

野外フェスティバルでのオブジェや舞台などを制作し、最近は、被災地の古民家再生や、新潟妻有の大地の芸術祭出展などでも知られる空間工作人Bubbさん。

 

 

 

                                                        (写真は、FUJIROCKFESTIVAL'13)

 

 

古材や廃材、流木などを使った作品や空間は、FUJI ROCK FFESTIVAL 朝霧ジャム アースデイARTh campなど至る所で目にする事ができる。

 

インタビューの約束の日、新潟帰りだというBubbさんは自転車で元気に現れた。

 

今進行中の石巻市牡鹿半島大原浜でおこなわれている「古民家再生IBUKIプロジェクト」は、津波の被害に遭いながらも力強く残った古民家を、地元の人達が集まれる食堂機能付きのコミュニティーセンターにするというもの。外観のみ残された古民家に、そこに残された木材、廃材、蔵の外壁などを使って再生していく。写真を見せてもらいながら、Bubbさんのお話が始まった。

 

 

 

                                                    (写真は、古民家再生IBUKIプロジェクト)

 

 

「この古民家は1段高いところにあったということ、前に蔵があったお陰で波を分けたんだね。周りは全部流されてしまった。残された木材や廃材を使う事に関して、縁起とかそういう問題で使いたがらない人もいるけれど、使えるものは使う、というのが僕の考え方。」

 

むしろ、昔何かだったもの、人に大事に使われてきたもの、そのもの自体に歴史があるもののほうが安心して落ち着くように思う。使わなくなったもの、そのままでは廃棄されてしまうものを作り替えることによって元よりも商品価値が上がり、質も向上することを、【アップサイクル】【リアップ】という。

 

逆に、着なくなったTシャツを雑巾などにすることは、【ダウンサイクル】【リサイクル】。

 

 

                                                            

 

 Bubbさんが、古材や廃材、流木の魅力に気づき使い始めたきっかけはなんだったのだろうか。

 

「昔ニューヨークに住んでいた時、ユニオンスクエアってところでよくフリマをやってたんだけど、そこではリアップのものが結構売っていたから、アメリカでは昔からある考え方なんだよね。お金持ちの住宅街に行くと、沢山使えるものが落ちてるんだ。これは面白いと思って、そこで拾ったものを作り替えてそのフリマに出店したりしてたんだ。」

 

Bubbさんの【落ちてるもの 使われなくなったもの】を【拾って作り替える】サイクルが始まる。

 

「そんな中で、空間を作ってみないかっていう話がきて、金庫室を改装してクラブを作った。これも材料はほとんどひろったもの。だから、昔からこうなりたい!こうしたい!というより宝物と出会っちゃった、て感じかな。物作りも、人とのつながりでできてることだし」

 

お話を聞いてる中でも、Bubbさんは、ものがあるとすぐアイディアが出てくる。ヒラメキの人だなぁと感じる。

 

97年、朝霧高原の牧場の通称監督と出会い、Bubbさんの秘密基地ともいえる倉庫を構えた。まわりには改築や増築を重ねた元牛舎などカッコよくて楽しい建物が並ぶ。

 

 

 

                                                                                             

 

 

「夢は、自分なりの公園を作ること。ルールがあるのではなくモラルのある公園。キャンプもできて兄弟家族みんなが楽しいフリーのフィールド。人と人、物とが出会える空間」

 

 


 

 

朝霧の倉庫がある場所を見ると、その夢はきっと実現するんだろうと思える。物との出会いや人との出会いで、繋がり、流れていく先に自然とあるような気がする。

 

今でもBubbさんがプロデュースした空間や作品には、子供から大人まで様々な人々が集い、笑ったり叫んだり安らいだりしている。Bubbさんが長年やってきていることは、【アップサイクル】【リアップ】言葉にしたらそういうことなのかもしれない。でもその言葉達は、きっと活動して行く中で自然とついてきたもの。

 

「昔から、なぜかくる仕事は古民家ばかり」と笑うBubbさんは、物と人と出会いながら、楽しくて気持ちいいサイクルを体現していく。

 

 

                                                                   

 

撮影に行った朝霧の倉庫からは、富士山が目の前にそびえる。

 

私たちが伺った日にも富士山は、赤く染まっていた。